スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

若草物作り

10月末に、セラハイト株式会社というところから、「セラハイト」と「折紙」のコラボコンテストに参加しないかというお便りが届きました。
セラハイトとは、観葉植物を乾いたところでも育てられるようにした商品です。
コンテストの要項は下のURLで確認できます:
http://store.shopping.yahoo.co.jp/ceraphyto-world/a1d6a5bba5.html

今回はそちらに応募した作品を紹介します。

「白と黒の抱擁」
CIMG0089 (2)

作品のアピールポイント コンセプト:
水がないと生きられない植物と、水があると形を保てない紙。二つの相反する存在が、技術により抱擁する術を得、二者の抱擁から新たな可能性が芽生えるさまを表現した。
白の人物と黒の人物は植物と紙という相反する存在、歯車は技術、セラハイト植物は芽生えた可能性のメタファーです。
不切正方形一枚折り。

「第一回 「セラハイト」と折り紙のコラボレーション アイデア コンテスト」で銀賞を頂きました。
下のURLが結果発表のページです:
http://store.shopping.yahoo.co.jp/ceraphyto-world/c0debbe6a4.html

今回のコンテストに関して、kyoppyがとてもよい講評を書いていますので紹介します:
http://blog.livedoor.jp/kyoppyfold0926/archives/1062745371.html

kyoppyの講評を見て頂ければ、今回のコンテストがどういう経緯で行われたのか、応募作品がどう評価されるかがよく分かると思います。

以下、私がこの作品を作る上で考えたことを書きます。

初めにこのコンテストのお話を頂いたときには、すでにU39さんが「草のイデア」という作品を発表した後でした。
いきなり「植物と折り紙のコラボ」と言われたら戸惑っていたでしょうが、その作品を見て、なるほど花瓶型で作ればいいのかと。
ですが、花瓶型の作品で、自分が作って面白いと思えるものはできない気がしました。
賞金は魅力的でしたが、自分が作っていて楽しくないものを作ってもなあ……という感があり、そこで一旦考えが止まりました。

コンテストの話を頂いてから5日後のこと。
数学が捗らないので、自転車に乗りながらまったりと折り紙のことを考えていました。
これからどんな作品を作ろうかとか、そんなことを夢想していました。
折り紙をしていて一番楽しい時間の一つです。
長い下り坂にこれから差し掛かるというところで、

「セラハイトという商品を作品で比喩する」

というアイデアをふっと思いつきました。
これはいける、と思いました。

下り坂を勢いよく降りながら、頭の中が作品の構想で一杯になったのを覚えています。

セラハイトは、植物と折り紙のコラボを可能にした技術である。
技術による植物と折り紙の邂逅を表現しようと考え付いたのです。

「作品のコンセプトを作品自体で比喩する」というアイデアは、「思考の翼」で使ったものです。

インサイドアウトで二者を表現し、歯車を技術のメタファーとするデザインはすぐに思いつきました。
歯車の折り方は何パターンか考えたのですが、蛇腹の等分数が一番少なくて済むものを採用しました(それでも64等分です)。
デザインに納得がいっていないのですが、他にいい折り方が思いつきませんでした。

全体のデザインも色々不満はあるのですが、同時に、今の自分ならせいぜいこんなもんだろうという気もしています。
こんなもんですわ。

今回のコンテストは写真のみで審査するということだったので、写真も真面目に撮りました。
一方向からだけ見られれば十分な作品で妥協しよう、応募する写真も1枚で十分だと思って作品を作りました。

結果、作品作りがスムーズになったと思います。


さて、上で貼ったリンク先でkyoppyは、あくまで植物を主役に立てた作品を作ることが肝だと書いています。
私の作品はそれが足りなかったと。

いやはや、その通りだと思います。
分かってなかったな自分、と思います。
いい勉強になりました。

一応、「植物がなくても成り立つ作品ではダメ」だという認識はあったんです。
今作は「作品のメタファーとして作品自身のコンセプトを持ってくる」ものです。
そのため、植物なしではメタファーが完成しないと私は考えていました。

その辺りを好意的に解釈して頂ければ……と思っていました。

ですが、作品のモノだけ見れば植物がなくても機能するデザインです。
その辺ダメだったなあ、と思いました。

私の中で、作品の「モノ」と「コンセプト」や展開図は同格の位置づけにあります。
ですが、普通は「モノ」だけを評価対象とすることが多いでしょう。
自分の視点が普通でないことは分かっていたつもりだったのですが、分かってなかったから楽観視してしまったのだろうなと思います。

また、作品を作る上で楽しさや面白さがないとやる気が出ない性分でもあります。
それもネックになっていたのかなあ、と思います。

凝り固まった自分の考えを直すのは大変ですが、他の意見を聞けるいい機会になりました。
植物と折り紙のコラボというだけでなく、そういう意味でも、このコンテストではいい機会を頂けたなと思います。


今回のコンテストの出品作品のうち、やられたと思ったのはtaigaくんの作品でした。
上述の通り、私は花瓶型の作品を一度は作ろうと思ったものの、面白いものを作れる気がしないと断念したのでした。

ですが、taigaくんの作品はみごとに面白いものになっていたと思います。
折りが単調でなく、形も「こうやるのか!」と驚かされました。

ただ、それはあくまで折り紙作品としてのデザインという視点からの評価なのですね。
kyoppyの講評を読んでから、自分がそういう視点に凝り固まっていたことに気付きました。いやはや。

今回のコンテストはとても勉強になりました。
いい機会を頂けてどうもありがとうございました!!
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

レオンハルト

Author:レオンハルト
創作折り紙や折り紙設計理論をやります。
数学や小説なども好きです。
なお、当ブログはリンクフリーです。リンクして頂いた場合、お礼を申し上げたいので連絡を頂けるとありがたいです。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。